山の端さっど

小説、仮想世界日記、雑談(端の陽の風) どの形であれ文章画像等の無断使用を許可いたしません

2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

DBF101 我がモノ電子歌姫の「外の人」

『……とまあ、眠りの歌姫におかれましては寝耳装置に水*1だったと思いますが』 『--ほーんっとにびっくりよ! メンテ明けにスタッフちゃんから聞いた第一声が「ガフさんのサプライズライブがサプライズになってて!」だったのよ。何?』 『いやあ、起きてた私…

DBF100☆我がモノ電子歌姫の「外の人」

「なんかシャボン玉飛んでない?」 ガラスのようにシャボン玉が割れた。 合図というほどのものでもない。多分仕掛け自体はタイミングを設定してコントロールされていて、その発動の直前に遊び心で仕掛けたようなものだった。 それからすぐに、青い花火が次々…

DBF099 我がモノ電子歌姫

「こーやってヒザのデバイス叩くんだよ」 かすかな駆動音を伴って、滑らかにパーツが開く。靴底の分厚いブーツだったものが、静かに伸びて、揺れに合わせて瞬時に傾きを変えた。桜さんが周囲に垂れる布を下ろせば、自然な揺れだけが表現される。「……これ、ど…

DBF098 我がモノ電子歌姫の「外の人」

「見事に膨れたな」 例えば瑠璃色のものが詳細不明のラッキーカラーとして分野種類を問わず売れていたり。 例えば検索で瑠璃に関する語を入れると攻撃を受ける事例があることが解析で気づかれたり。 例えば、第一・第二プラント合わせてもたった2、3名程度の…

DBF097 我がモノ電子歌姫の「外の人」

『裏街脈簿*1になぞらえてデモ的に犯罪を行う謎の集団がいる』 という噂の熱狂が落ち着くまでこれほどかかるとは誰も予測していなかったらしい。「くだらんな。気骨の無い輩はそもそも吐哺*2を知らん……」 白藤さんは生き生きと言葉を重ねている。___________…